虐待のニュース

また虐待事件が起きてしまいました。

今日話したいポイントは

①今回みたいな分かりやすい形の、「育児能力が欠如した人の行う虐待」はニュースになるけれど、

いま現実には「大人からみてきちんとした子ども、に育てようとして怒りすぎたり子どもの心をむしばんだりする虐待」がかなり増えていて、

こちらはほとんど焦点があたっておらず、行政的にもむしろこれを「後押しする」ような育児指導をしているため、現在進行形で「大人からみてきちんとした子ども、を育てようとして精神的虐待を行う家庭」が増え続けていること。

ここにもっと焦点をあててほしい、そして行政にも改善を求めたい。(幼児の本能についてもっと広め、「それを矯正してきちんとさせる指導」ではなく「本能を柔軟に受け入れる育児」へ。)

 

 

②人間は、基本的には「自分が経験した記憶領域から情報を引き出して育児をしている」と私は思うので、虐待・ネグレクト傾向にある人を、一時的な更生プログラムで育児可能な人格に作り替えるのは難しい。

日常のあらゆる場面で幼児の本能は炸裂するので、そのたびに自分が幼児期にその場面で経験した言動を繰り出すことになる。理想の育児について多少理屈を学んでいても、いざその場面がくると反射的に自分の経験した育児が優先して出てきている。私の夫をみていてもそうである。

(女性はホルモンの関係で月に一度くらいは精神面で自制が効きにくい時がありそうした時に虐待がエスカレートする。)

こうした人は、常日頃から一緒にいて良い方向に育児をリードしてくれる存在がいないと、子どもに良い接し方を自力で維持するのは難しいだろう。配偶者ないし友人など、ほぼ毎日一緒にいてくれて、良いリードをできる存在。

また、私の配信を見ている人はそれを参考に日々の軌道修正をしてほしい。(私にも向き不向きでうまくできない部分(外遊びなど)や、メンタルの浮き沈みもあり決して完璧ではないが)私なりに自分のイライラ感情を自分で処理する努力をし、子どもの本能・個性を阻害しないよう気をつけて育児をしている。

そうした助けがない虐待経験者の場合、里子に出すことを前向きに検討するのが良いと思う。(里子に出すことは前述の、「大人からみてきちんとした子ども、に育てようとしての虐待」につながる可能性がないとも言えないが。よって早急な改善を求めたい。)

 

③未来の理想としては、以前書いた子育てランドが今のところ最強。産みたい人が産んで産みっぱなしでも大丈夫である。

 

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ちまたには、改善しなければいけない出来事が山ほどあって、育児に関することに時間や人員を割いている場合ではない、と思っているから対応が遅いのかな?と思うことがあるのだけれど

「ちまたで起きる問題」の改善はだいたいが、人間社会における対症療法にあたるものであって、

次世代をどう育てるかは根本治療なので、

忙しいのであれば専門部隊を作り担当する仕事を分散するなど工夫をして、やはり両輪で進める必要があると私は思う。

よろしくお願いします。