ひとつは、現実的な視野の広さ
(「階段があそこにある」とか「向こうから車が来る」など
現実に起きていることをたくさんキャッチできる)
もうひとつは、
「状況判断の材料」を調達する範囲、の広さ
(例えばイジメが起きたとして、
①いじめた子が悪い
②いじめた子を虐待している親が悪い
③親の精神を追い詰めた社会環境の問題を改善するべき、
など、「状況判断の材料を調達する範囲の広さ」が広がると、何を悪として何に怒りを抱くかなどの、考え方が段階的に変化する)
視野の広さには、いまのところ、この二つがあると思っていて、
二つのうち、どちらかというと「現実的な視野」のほうが発達しているタイプと
逆に、どちらかというと「状況判断の視野」のほうが発達しているタイプがいて、
「全体管理をする立場」には、後者のタイプ
「後者の判断を受けて実際に動く」のが前者のタイプ、で配置すると
とくに組織内などで、
いろいろが滑らかに進行する、ように思う。
(現在は、
「全体管理をする者が上」で、「実際に動く者が下」の常識になっているので
便宜上「上に立つ者は~」等の言い方を私もするが
本来そこに上下はなく、互いの得意分野で協力しあう対等な立場。)
現在は、「上に立つ」ことが「金銭的に有利」なシステムなので、能力に合った配置が難しい。よって
今までと役割が逆転しても金銭的に不利にならない、とか
単純に役割を入れ替えるのではなく、新しい名称の新しい立場を作って、対外的には分からないが事実上は役割交代している、などの工夫、
また、受験や就職のシステム上、「状況判断視野」の人材が社会に不足しているので、
採用時に、状況をどれだけ広く見れるかを測る新しい枠を設け、不足している人材を職場に増やす
等の工夫をすると、能力に合った再配置もやりやすくなるだろう、と個人的には思っている。)