社会的に、
「子どもを叱る」とは「自分の怒り感情をそのままぶつけること」だ、という「間違い」が、正しい𠮟り方として広まっているように感じる。
怒鳴ったり叩いたりして自分のイライラした感情をぶつけるのは、叱っているのではなく「八つ当たり」なので
それを我慢しているというのは、つまり「子どもに八つ当たりをしないよう自制できている」ということだ。
よって、「怒りたいが我慢している」と思うより「八つ当たりしたいが我慢している」と思っておくほうが
「怒るべきところを我慢してやってるんだ」という恩着せがましい勘違いをしにくいので、良いと思う。
恩着せがましい勘違いが重なると、子どもへのイライラが止まらなくなる。
正しい𠮟り方は、子どもを導くことを目的とするので、
「分かるように教えてあげるにはどうするか」を考えて話すことだと思っている。
怒鳴ったり叩いたりするほうが効果がある、と感じるかもしれないがそれは恐怖で支配しているからなので、
やられた側は「この災難を逃れたいから、とりあえずいわれたとおりにする」という思考回路になっていて、
子ども自身の理解や、考える力は育っていない。
つまり「いますぐに自分の都合の良いように従わせたい」という目的を叶えるだけの方法なので、それは「しつけではない」と言える。