「生活習慣をきちんとさせることを頑張りすぎた結果、子どもを怒りすぎる」ことにならないよう、保健所側からそれについてのアドバイスをしてほしい。のお願いは、現場にはまだ行き届いていませんでした。
精神的な影響力をもつ「保健所」(役所)の側から、「怒りすぎたら本末転倒だよ、そうなるときは手を抜こう」の助言をプラスすることが、状況改善に大事だと思うので、進めてくれることを期待したいです。
(念のため、どうすれば良いのか分からない場合を想定して私の考えを書くと、
「虐待が増えていることを踏まえて保健所の指導要領を見直す」、その指示を出すべき機関が、実際に指導内容を考えている機関に指示を出す、のが初動かなと思います。全く見当違いでしたら気にしないでください。)
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私と息子については、
提出するチェックシートの余白に私の考えをいろいろ書いて持参したので、それが効果を発揮して、「片寄った見方の、過剰な指導」をされることはまぬがれました。
ハッキリした意見を持っている私に対してはこのように合わせてくれますが、あくまでも私に合わせているだけの一時的なことで、他の親子への指導は変化しません。
これを変えるのは上からの通達が必要なので、やはり協力がほしいです。
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保健所の内部構造は、
「決められている仕事をその通りにやる」のが全体のベースで、それを「どのようにやるか」が、場をリードする人によって変わる印象です。
子どもを叱り気味にやるのか、子どもに寄り添いながらやるのか、有無を言わさない指導をするのか、家庭の意見を聞き入れながらやるのか、などが、その場をリードする人の性質に他の職員が合わせ、空気が作られます。
ただし指導そのものは、職員と親の「1対1の対面」で行われる場面が多いので、
(上にも書きましたが)しっかり考えを持っている家庭には、「その場では」家庭に合わせて会話をしてくれる傾向があります。
よって、
「このチェックシートを全てきちんとやろうとしたら子どもを怒りすぎてしまう。そちらの影響のほうが心配だ」の姿勢を、文字や言葉で職員に伝えられれば、
対面した職員の一時的な会話だけは改善され、「自分の家庭だけは」守ることができます。
チェックシートの余白に書いた意見が、その後、保健所全体の議題に上がり話し合われている様子は無いので、これは本当に一時的な、自分たち親子を守る手段にしか、なりません。
しかし、同じように余白に意見を書いてくださる人がもっと増えたら、「最近こういうの多いね」と話題になる可能性が高まります。そうした状況で上からも同様の通達があれば、改善にとても効果的です。官民両方の、皆さんのご協力が欲しいです。
(どの地域にも共通することなので、どの県・どの市でも協力してもらえるとうれしいです。)
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「指導内容から家庭を守る」なんて、極端な言い方だ、と思うかもしれませんが、これは真面目に言っています。
保健所内でも特に、虫歯指導に就く職員の間に漂う空気は、「子どもの本能なんて1ミリも容認しない」くらいの、脱砂糖・脱母乳・脱時間外間食の空気が漂い、虫歯予防が「他のすべての育児に勝る重大ごと」になっている一種独特な空間です。
今日、対面では私に合わせて話してくれた職員も、日常では保健所の空気に合わせているわけなので「授乳があります」と虫歯予防の職員に知らせる時は声音を調整するのに苦労していましたし、(ついさっきまで私に合わせていたので私の居る場で普段の口調にもどすのが難しかったのでしょう)、しかし聞く側の職員はその事情を知らないので、授乳と聞いた時の反応が、ものすごい悪事を耳にしたかのような険悪な反応で、「ああ、ここは普段からこういう意識で指導に当たっているんだな」と実情が透けてきます。
冷静に状況を見れるタイプでない場合は、この空気に押されて、「子どもの意志や自由を尊重したい」と考える自分が「悪い母親」のように感じて苦しくなります。20年前の私がそうで、とてもツラい思いをしていました。
甘い物を敵視する感覚も、最大限私に合わせた状態でも「毎日食べていないだけでも偉い」という否定的な発言なので、「普段は完全敵視」の姿勢が透けています。
(甘い物は決して悪の存在では無いのに、「虫歯予防」の観点に片寄りすぎた指導になっていて、しかし親側にはそれが、子育て指導のスタンダードとして伝わり、日常的に子どもをイライラ叱る材料になります。)
さらに、指導された内容は結局、親が親の努力でなんとかするわけではなく、子どもを怒ることで解決する家庭も多く、
そして子どもは本能的に、消化吸収が効率的なエネルギー源を欲しますし、
指導とは逆に、巷には溢れんばかりにお菓子が存在するので、おのずと、親子間の摩擦は増えます。
これらのイライラが、ホルモン周期によるメンタル悪化などと重なって、虐待まがいの大爆発を起こすことになるので、この流れから、家庭を守りたいのです。
最終的には「虫歯になっても治療できる」のだから、
ただでさえ、自我の育つ大事な時期にもかかわらず大人の理解を得にくいという、親子関係が不安定な時期なのに、追い打ちをかけるように子どもの本能を悪者にして、親が子にキレるための許可証を発行するようなことをしないで、とお願いしたいのです。
「常識化しているものを見直すのが不得意なタイプ」が集まっている事が、悪い方向に深刻に作用しだしている場所、が今の保健所だと私は感じています。
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約50年前に、(今とほとんど変わらない内容の)保健指導に気持ちを追い詰められた母親、その一人が義母で、
その義母にずっと怒られ続けて育った夫は、
(人間は、基本的には自分が経験した記憶領域から引き出して育児をすると考えられるため)、意識的に自分の言動をコントロールする余裕がない時や、とっさの時は、息子に対して、(保健指導の善悪判断を基準に)怒り散らす傾向があるので
今回からは、一緒に健診に行くのをやめてもらいました。保健所の指導が、夫の怒りやイライラを、理性で抑えにくいくらいに増大させるからです。
私単独なら「これは変だ」と感じる指導は適当に聞き流せるし、(例えば栄養指導など。食べもしないものを食べさせる前提のアドバイスが多く、毎日の食事が一気に負担になるのです。)、夫が聞かない方がよさそうな指導は伝えないことができるので、今回この試みは成功しました。
(病院の健診や診察をどうしようか、検討中です。基本的には全部聞きたいはずなので、夫のその気持ちも尊重して、育児メンタルに害を与えない診察に限り、同行してもらおうと思っています。)
我が家はこうして「チェックシート余白の書き込み」と「夫に同行を遠慮してもらうこと」で、どうにか、大事に至るのを避けることができましたが、
他の家庭はどうだろう?
夫と同じような育ち方をしたお母さんや、常識に真面目なお母さんは、保健所のアドバイスを真摯に受けとめて育児がツラくなっていないだろうか?そのツラさが、子どもに影響していないだろうか。
きちんとやらねばと思って子どもと一緒の時間を楽しめないなら、健診で言われたことはなるべく忘れて、どうか気楽になってほしい、と願っています。
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わたし的には、あのチェックシートには「嘘」を書くのも、家庭を守る手段になると思っています。
現行チェックシートの設問で、自分と子どもが出来ていないことを正直に書いても、それに対してもらえるアドバイスが、変だからです。
私も次回からは、母乳については「飲んでいない」と嘘を書こうと思っています。素直に話しても、理解も賛同も得られないことが分かっているので、その話をすることに疲れました。
また、幼児の食事関係については今回すでに、嘘を試していて、
「悩みがあるかどうか」のチェックでどれかにマルをつけると例の別枠の栄養指導を勧められるのかなと思い、今回は何の悩みもなく順調に食べているような回答をしてみたのですが、それでもやはり栄養指導を勧められたので、回答内容は関係なく全員勧められるのだな、と分かりました。
しかしこの栄養指導がくせ者で、かなり重荷になるので悩みのある人ほど、受けないほうが無難だと私は感じています。
いまの時点で判明している栄養についての知識は得られますが、幼児がそれを実際に食べてくれるわけではないので、私としては栄養に関する研究のほうが遅れていて、幼児の本能のほうに何らかの正解があるだろうと思っています。
「食べなくても元気ならそれでいい」と回答してくれるインターネットの悩み相談のほうが真実に近く、メンタル的にも有益に感じます。
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それから、ついでに愚痴をこぼすと
子どもを頻発に扱う場所である割に、子どもが過ごしやすいつくりになっていない事と、飛び出し防止などの対策もとられていないので、待ち時間で親がとても疲労するのも、保健所が苦手な一因です。
これも20年前から変わりません。多分、50年前からも、変わっていないのだと思います。
(しかし子育てに力を入れている市では、保健所を含めた育児関連施設を、利用しやすい形に、転居や新築など行っているところがあります。民間と違い、事故やトラブル等の責任を負うリスクを予想しない点は従来と変わらないので、実際に利用してみるとその部分で親の疲労が民間の類似施設よりも大きく、結局イライラして帰る親が多い、と感じるのは否めませんが、何十年も手つかずの都道府県が多数のなかで、意欲ある改善をしていると思います。)
資本主義が全体競争ではなくなったあかつきには、競争が無いことでこうした停滞が増加しないように問題点のチェックと改善を意識的に行おう、と感じます。